counter
www.akasaka-cycle.com
font size       [old site
 home   blog   works   pick-up   others   profile   bbs 
『エベレスト』(WOWOW)
2017年10月11日(水)
Everest


 前項『運命を分けたザイル』(2003年)と同様、実際に起こった遭難事故を描いた山岳映画だが、こちらは事故そのものも製作規模もはるかに大きい。
 劇場公開当時は3Dで公開されているので、映画館の大スクリーンで見たら大変な迫力だっただろう。

 1996年5月、ニュージーランドの登山ガイド会社アドベンチャー・コンサルタンツ(AC)、マウンテン・マッドネス(MM)が主催する登山家の公募隊がエベレスト登頂を目指す。
 AC、MMともに、ガイド3人、シェルパ1人、メンバーはMC8人、MM9人で、6万5000ドルの費用を払って参加したアマチュアばかり。

 未踏峰のルートがほぼ征服され尽くした1980年代以降、ヒマラヤではプロの登山家がガイドを務め、アマチュアの参加者を頂上まで導く商業登山≠ェ流行するようになった。
 日本では1980年代半ば、生きがい療法≠フ一環として医者が募集したがん患者のチームがエベレストに登頂、賛否両論を巻き起こしている。

 しかし、如何せん素人の寄せ集めだけに、登攀の最中に様々なアクシデントが続出。
 酸素不足で錯乱状態に陥ったり、怪我や低体温症で身体が動かなくなったり、そのおかげで登攀の途中で先に進めなくなる渋滞≠ェ起こったり。

 そうした中、ACの顧客ダグ・ハンセン(ジョン・ホークス)が、登頂予定時刻の午後2時より2時間も遅れているのに、「ここまで来たんだから頂上まで行きたい」と主張。
 前年もダグが頂上寸前で登頂を断念していたことを知っているガイドのロブ・ホール(ジェイソン・クラーク)は、すでに下山が遅れているにもかかわらず、ダグを頂上まで連れて行く。

 これが仇となり、ダグもロブも下山の途中で猛烈な吹雪に遭い、一歩も動けなくなってしまう。
 ベースキャンプで帰りを待っていたガイ・コター(サム・ワーシントン)は無線でロブを励まし、衛星電話と無線で妊娠中のロブの妻ジャン(キーラ・ナイトレイ)と会話をさせるが、そうした努力も虚しくロブは遭難。

 その間にほかのメンバーも次々に足止めを余儀なくされ、最終的には当時としては山岳史上最大となる8人が死亡。
 クレバスを超える最中に恐怖からヒステリーを起こし、ロブの手を煩わせていたベック・ウェザース(ジョッシュ・ブローリン)が助かるあたりは、事実の映画化とはいえいささか皮肉な顛末に感じられる。

 山岳映画としては十分面白いが、セットやCGを使っている部分がロケ撮影よりもきれいに見え過ぎるのは一長一短。
 オススメ度B。

(2015年 アメリカ、イギリス、アイスランド=ユニバーサル・ピクチャーズ/日本配給 東宝東和 121分)

 ブルーレイ&DVDレンタルお勧め度2017リスト
 ※A=ぜひ!(^o^) B=よかったら(^^; C=ヒマなら(-_-) D=やめとけ(>_<)

82『運命を分けたザイル』(2003年/英)A
81『マラソンマン』(1976年/米)B
80『日曜日には鼠を殺せ』(1964年/米)B
79『トム・ホーン』(1980年/米)B
78『ギャンブラー』(1971年/米)A
77『サウスポー』(2015年/米)B
76『レスラー』(2008年/米)A
75『スーサイド・スクワッド』(2016年/米)C
74『エルム街の悪夢』(1984年/米)B
73『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』(2016年/東宝)C
72『エヴェレスト 神々の山嶺』(2016年/東宝)C
71『SCOOP!』(2016年/東宝)C
70『極道の妻たち』(1986年/東映)D
69『チャイナタウン』(1974年/米)A
68『シチズンフォー/スノーデンの暴露』(2014年/米、独)A
67『アイスブレイカー 超巨大氷山崩落』(2016年/露)C
66『ヴィジット』(2015年/米)C
65『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016年/米)A
64『アントマン』(2015年/米)B
63『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014年/米)B
62『インクレディブル・ハルク』(2008年/米)C
61『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011年/米)B
60『大いなる決闘』(1976年/米)B
59『ワイルド・ギース』(1978年/英、瑞)A
58『鷲は舞いおりた』(1977年/アメリカ)C
57『デンジャラス・デイズ/メイキング・オブ・ブレードランナー』(2007年/米)B
56『ブレードランナー/ファイナル・カット』(1982、2007年/米)A
55『ターザン:REBORN』(2016年/米)B
54『二ツ星の料理人』(2015年/米)B
53『炎の人ゴッホ』(1956年/米)B
52『サイレント・ランニング』(1972年/米)B
51『アンドロン』(2015年/伊、英、馬)D
50『アウトバーン』(2016年/米、独)B
49『カラーパープル』(1985年/米)A
48『ブリッジ・オブ・スパイ』(2015年/米)A
47『超高層プロフェッショナル』(1979年/米)C
46『特攻大作戦』(1967年/米)B
45『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』(2015年/米)B
44『サハラ 死の砂漠を脱出せよ』(2005年/米)D
43『エミリー 悪夢のベビーシッター』(2015年/米)C
42『チリ33人 希望の軌跡』(2015年/智、哥)B
41『人生は小説よりも奇なり』(2014年/米)C
40『ファミリー・プロット』(1976年/米)A
39『グッド・ネイバー』(2016年/米)C
38『エージェント・ウルトラ』(2015年/米)B
37『デッドプール』(2016年/米)B
36『ちはやふる−下の句−』(2016年/東宝)B
35『ちはやふる−上の句−』(2016年/東宝)B
34『クリーピー 偽りの殺人』(2016年/松竹、アスミックエース)D
33『ザ・コントロール』(2016年/米)D
32『ダイヤルM』(1998年/米)B
31『ランス・アームストロング/ツール・ド・フランス7冠の真実』(2013年/米)A
30『ラスト・スキャンダル あるハリウッドスターの禁じられた情事』(2014年/米)C
29『ヘイトフル・エイト』(2015年/米)C
28『マギー』(2015年/米)B
27『三匹の侍』(1964年/松竹)C
26『女ガンマン 皆殺しのメロディ』(1971年/英)B
25『さらば愛しき女よ』(1975年/米)B
24『バーディ』(1984年/米)B
23『父 パードレ・パドローネ』(1977年/伊)B
22『カンバセーション…盗聴…』(1974年/米)B
21『マン・オン・ワイヤー』(2008年/英、米)B
20『ザ・ブリザード』(2016年/米)C
19『クール・ランニング』(1993年/米)B
18『完全なるチェックメイト』(2015年/米)B
17『ルーム』(2015年/加、愛)B
16『イット・フォローズ』(2015年/米)C
15『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016年/米)C
14『ザ・コア』(2003年/米)D
13『怪談』(1965年/東宝)B
12『切腹』(1962年/松竹)A
11『「ベガルタ」〜サッカー、震災、そして希望〜』(2016年/英)A
10『ユーズド・カー』(1980年/米)B
9『突破口!』(1973年/米)A
8『目撃』(1997年/米)B
7『ブラック・スキャンダル』(2015年/米)B
6『シャーク・プリズン 鮫地獄女囚大脱獄』(2015年/米)C
5『ゾンビシャーク 感染鮫』(2015年/米)C
4『ロボシャークvs.ネイビーシールズ』(2015年/米)B
3『シェルター』(2010年/米)C
2『僕だけがいない街』(2016年/ワーナー・ブラザース)C
1『誰も知らない』(2004年/シネカノン)A
新潮45 12月号
祝、新人王獲得!
中日・京田陽太
「プロ1年目は
出来過ぎでした」
定価880円