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『トム・ホーン』(WOWOW)
2017年09月30日(土)
Tom Horn


 スティーブ・マックィーンが遺作『ハンター』(1980年)の1本前に撮った主演作にして最後の西部劇。
 学生時代に地上波テレビで放送された吹替版を見たが、最後にマックィーンが絞首刑に処せられ、拘束具をはめられた両足がぶら下がる場面しか記憶に残っていない。

 マックィーンとしては『ネバダ・スミス』(1966年、これは面白かった)以来、14年ぶりのウエスタンとあって気合が入っていたらしく、自らエグゼクティブ・プロデューサーも務めている。
 ウィリアム・ウィアードという監督は本作以外に手がけた作品が日本に紹介されておらず、実質的にはマックィーンのお抱え演出家として雇われていたのではないか。

 マックィーン演じる主人公トム・ホーンはアメリカの西部開拓時代に勇名を馳せた実在のガンマン。
 とくに、騎兵隊の斥候として先住民アパッチ族討伐に参加して酋長ジェロニモの投降に貢献、スト破りの破壊工作で有名なピンカートン社の探偵としてお尋ね者を殺しまくっていたことで知られる。

 マックィーンにはピッタリのキャラクターで、本作では牛泥棒を退治する用心棒として雇われた晩年の姿が描かれる。
 とくに、大変殺傷力が高い愛銃ウィンチェスター45-60を携え、次々に無法者たちを射殺して回るくだりは実に凄まじく、1発で仕留めたう牛泥棒の親玉の上にまたがり、なお2発目、3発目を撃ち込む。

 この場面、今時の映画のように血糊が飛び散るわけではなく、遠景でマックィーンの背中越しに撮っているにもかかわらず、迫力たっぷり。
 これこそ本物のオーラを漂わせられるスター俳優のなせる技でもあろう。

 終盤、14歳の牧童殺しの容疑をかけられると、一度は脱獄を試みながらも、あっさり死刑判決を受け入れしまうマックィーンの淡々とした表情やセリフ回しが印象に残る。
 マックィーンは本作の撮影中に中皮腫と診断されてがんの初期症状が発覚し、複雑な思いを抱えて撮影に臨んでいただろうことは想像に難くない。

 オススメ度B。



(1980年 アメリカ=ワーナー・ブラザース 98分)

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 ※A=ぜひ!(^o^) B=よかったら(^^; C=ヒマなら(-_-) D=やめとけ(>_<)

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