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『グッド・ネイバー』(WOWOW)
2017年06月1日(木)
The Good Neighbor


 『ゴッドファーザー』(1972年)のソニー・コルレオーネもこんな映画にこんな役で出るほどのトシになってしまったか、という感慨が、ぼくらの世代の映画ファンにはまずある。
 ただ、出来栄えがよければいいんだけれど、この映画はちょっとねえ、というのが正直なところ。

 孤独な人間の心理を研究するという名目で、少々イカれた学生ふたり(キーア・ギルクリスト、ローガン・ミラー)が近所に住む独居老人(カーン)の家に隠しカメラや隠しマイクを仕掛ける。
 遠隔操作でポルターガイストのように勝手に物が動いたり、奇妙な音がしたりする現象を発生させ、老人の反応を観察しようというのだ。

 趣向として面白いのは、彼らが自分たちの部屋にもマイクとカメラを設置し、実験中における自分たちの言動まで記録として残しておこうとするところ。
 前半はコメディ・タッチを織り交ぜてお話が進むので、これは意外な拾い物かと期待しながら見ていると、後半からトーンがガラリと変わっていやに深刻な雰囲気になる。

 学生たちがイタズラをやり過ぎたあげく、最後は老人が死んだはずの女房の亡霊が現れたと勘違いしてしまい、なんとも後味の悪いラストが待っている。
 それでも、妙な余韻を感じさせるのは、カーンはもともと独居老人をいじめる不良少年の役で映画デビューしたという因縁があるからだ。

 近年再評価されている『不意打ち』(1964年)がそのデビュー作で、下半身不随のオリヴィア・デ・ハヴィランドを痛ぶるサディスティックな演技が大変印象的だった。
 が、43年後に攻守ところを変えて製作された本作はそれほど面白くならなかった、というお粗末な一席でした。

 オススメ度C。

(2016年 アメリカ/日本劇場未公開 日本初放送WOWOW 2017年5月9日 98分)

 ブルーレイ&DVDレンタルお勧め度2017リスト
 ※A=ぜひ!(^o^) B=よかったら(^^; C=ヒマなら(-_-) D=やめとけ(>_<)

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37『デッドプール』(2016年/米)B
36『ちはやふる−下の句−』(2016年/東宝)B
35『ちはやふる−上の句−』(2016年/東宝)B
34『クリーピー 偽りの殺人』(2016年/松竹、アスミックエース)D
33『ザ・コントロール』(2016年/米)D
32『ダイヤルM』(1998年/米)B
31『ランス・アームストロング/ツール・ド・フランス7冠の真実』(2013年/米)A
30『ラスト・スキャンダル あるハリウッドスターの禁じられた情事』(2014年/米)C
29『ヘイトフル・エイト』(2015年/米)C
28『マギー』(2015年/米)B
27『三匹の侍』(1964年/松竹)C
26『女ガンマン 皆殺しのメロディ』(1971年/英)B
25『さらば愛しき女よ』(1975年/米)B
24『バーディ』(1984年/米)B
23『父 パードレ・パドローネ』(1977年/伊)B
22『カンバセーション…盗聴…』(1974年/米)B
21『マン・オン・ワイヤー』(2008年/英、米)B
20『ザ・ブリザード』(2016年/米)C
19『クール・ランニング』(1993年/米)B
18『完全なるチェックメイト』(2015年/米)B
17『ルーム』(2015年/加、愛)B
16『イット・フォローズ』(2015年/米)C
15『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016年/米)C
14『ザ・コア』(2003年/米)D
13『怪談』(1965年/東宝)B
12『切腹』(1962年/松竹)A
11『「ベガルタ」〜サッカー、震災、そして希望〜』(2016年/英)A
10『ユーズド・カー』(1980年/米)B
9『突破口!』(1973年/米)A
8『目撃』(1997年/米)B
7『ブラック・スキャンダル』(2015年/米)B
6『シャーク・プリズン 鮫地獄女囚大脱獄』(2015年/米)C
5『ゾンビシャーク 感染鮫』(2015年/米)C
4『ロボシャークvs.ネイビーシールズ』(2015年/米)B
3『シェルター』(2010年/米)C
2『僕だけがいない街』(2016年/ワーナー・ブラザース)C
1『誰も知らない』(2004年/シネカノン)A
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