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『父 パードレ・パドローネ』(NHK-BSpre)
2017年04月8日(土)
Padre Padrone


 イタリアの世界的言語学者カヴィーノ・レッダの自伝を映画化した1977年カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作品。
 監督、脚本はやはりイタリアの名監督兼プロデューサーとして知られるヴィットリオ&パオロのタヴィアーニ兄弟が務めており、彼らの代表作でもある。

 この映画、日本で劇場公開された35年前、大学で知り合った藤田という映画監督志望の友人に勧められた。
 ぼくが父親に対する複雑な感情について話していたとき、本作の主人公は息子に理不尽な仕打ちをする父親だ、赤坂は絶対に見たほうがいいと言われたのだが、かえってそんな父親像をわざわざ映画館に足を運んでまで見たくはねえなあ、と思い、未見のままになっていた。

 それが昨年5月20日、突然NHK-BSの〈プレミアムシネマ〉で放送され、録画しておいたもののすぐに見る気もせず、最近になってやっと鑑賞。
 開巻、原作者のカヴィーノが登場し、主役の父を演じる俳優オメロ・アントヌッティを紹介して、劇中劇のような形で父との相克やカヴィーノの葛藤が描かれる。

 カヴィーノはサルディーニャ島の寒村の羊飼いの息子で、仕事を手伝えと強要する父によって小学校に通わせてもらえず、勉強をしたい、学校に通いたいと訴えると容赦なく体罰を加えられ、文盲のまま成長してゆく。
 父親は森の中で息子を連れ歩きながら、音を聴け、匂いを嗅げ、常にそういう感覚を研ぎ澄ませておけと教え込み、カヴィーノは極めて鋭敏な五感の持ち主に育っていった。
 
 やがて20歳になり、徴兵制によって入隊したカヴィーノは、やはり勉強して読み書きができるようにならなければならないことを痛感、野卑で横暴な父の下を離れることを決意する。
 ところが、いざ親元を離れて都会で暮らすようになると、かつて父に鍛えられた聴覚や嗅覚が自分の中で生きていることを再認識、カヴィーノはあえてサルディーニャに戻って働き始めるのだが。
 
 全篇を通じて、愛すべきアントヌッティの好演が光る。
 見ごたえも説得力もあり、それなりに感じるところもあったが、今日ではいかにも古びて見えるのが如何ともし難い。

 オススメ度B。

(1977年 イタリア/日本配給フランス映画社 1982年 114分)

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 ※A=ぜひ!(^o^) B=よかったら(^^; C=ヒマなら(-_-) D=やめとけ(>_<)

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