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『完全なるチェックメイト』(WOWOW)
2017年03月11日(土)
Pawn Sacrifice


 主人公ボビー・フィッシャーの存在は、2〜3年前にNHK-BSで放送されたドキュメンタリー『天才ボビー・フィッシャーの闘い〜チェス盤上の米ソ冷戦〜』で初めて知った。
 本作はそのフィッシャーの伝記映画だが、ドキュメンタリーで大きく扱われていた政治的背景にはそれほど言及せず、あくまでもチェスプレーヤーとしての人間像に焦点を絞っている。

 フィッシャーを演じているのはサム・ライミ監督版『スパイダーマン』(2002年)に主演したトビー・マグワイアで、潔癖症で猜疑心が強く、ほんのちょっとした物音にも過敏に反応する神経症的キャラクターを巧みに表現している。
 このフィッシャーに翻弄される代理人の弁護士マイケル・スタールバーグ、先輩棋士でセラピスト的役割も務めていた神父ピーター・サースガードもなかなかの好演。

 ただし、フィッシャーにとって終生のライバルとなるロジア人棋士ボリス・スパスキー(リーヴ・シュレイバー)の描き方がいまひとつ食い足りない。
 後半ではフィッシャーだけでなく、スパスキーまでが「電話が盗聴されている」という妄想に取り憑かれて大いにハラハラさせながら、その後、何の説明もなくまともな状態に戻ってしまったので拍子抜けした。

 面白いことは面白いものの、映画にはできないような出来事がもっとあったはずだと察しられる歯がゆい映画。
 そういう意味で、見終わった直後の印象は、ノーベル賞数学者ジョン・ナッシュを描いたアカデミー賞映画『ビューティフル・マインド』(2001年)によく似ている。

 というわけで、現在日本で手に入るボビー・フィッシャーの最も詳細な評伝をヨドバシ・ドットコムで買ってしまった。
 いまはこれを早く読みたい。

 オススメ度B。

(2015年 アメリカ=ブリーカー・ストリート/日本配給ギャガ 115分)

 ブルーレイ&DVDレンタルお勧め度2017リスト
 ※A=ぜひ!(^o^) B=よかったら(^^; C=ヒマなら(-_-) D=やめとけ(>_<)

17『ルーム』(2015年/加、愛)B
16『イット・フォローズ』(2015年/米)C
15『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016年/米)C
14『ザ・コア』(2003年/米)D
13『怪談』(1965年/東宝)B
12『切腹』(1962年/松竹)A
11『「ベガルタ」〜サッカー、震災、そして希望〜』(2016年/英)A
10『ユーズド・カー』(1980年/米)B
9『突破口!』(1973年/米)A
8『目撃』(1997年/米)B
7『ブラック・スキャンダル』(2015年/米)B
6『シャーク・プリズン 鮫地獄女囚大脱獄』(2015年/米)C
5『ゾンビシャーク 感染鮫』(2015年/米)C
4『ロボシャークvs.ネイビーシールズ』(2015年/米)B
3『シェルター』(2010年/米)C
2『僕だけがいない街』(2016年/ワーナー・ブラザース)C
1『誰も知らない』(2004年/シネカノン)A
サンデー毎日
10月1日号
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