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『猿の惑星・征服[完全版]』(WOWOW)
2015年09月10日(木)
Conquest of the Planet of the Apes


 前回取り上げた『OK牧場の決闘』(1957年)のように、「昔名作・今凡作」と感じる映画もあれば、その逆もある。
 シリーズを終わらせるための間奏曲、橋渡し役といった低評価が定着している本作も、そういう再評価すべき作品の好例と言っていい。

 映画評論家・町山智浩著『映画の見方がわかる本』(2002年/洋泉社)によると、『猿の惑星』シリーズには3作目の『新・猿の惑星』(1971年)以降、無理矢理続けさせられたという背景があった。
 最大の理由は当時傾きかけていた20世紀FOXの経営事情で、確実にある程度の観客動員を見込めるこのシリーズを終わらせるわけにはいかなかったらしい。

 本作では前作『新・猿の惑星』で生き残ったコーネリアスとジーラの遺児シーザー(ロディ・マクドウォール)が、人間の奴隷となった猿たちを煽動し、人間への反乱を断行。
 町山氏の著書よれば、脚本家ポール・デーンは黒人による公民権運動にヒントを得ており、監督J・リー・トンプソンもクライマックスの暴動を「ワッツ暴動」(当時最大規模の黒人暴動)だと明言しているという。

 ラスト、高らかに猿の解放、主権獲得を叫ぶシーザーの姿はブラック・ムスリムのリーダーだったマルコムXに重なる。
 そのシーザーに向かって「おまえはやり過ぎだ!」と叫ぶ人間の協力者マクドナルド(ハリー・ローズ)が黒人という皮肉も実に強烈だ。

 リメイク版の『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』(2011年)より断然面白い。
 お勧め度はB。
 
(1972年 アメリカ=20世紀FOX 87分)
 
 ブルーレイ&DVDレンタルお勧め度2015リスト
 ※A=ぜひ!(^o^) B=よかったら(^^; C=ヒマなら(-_-) D=やめとけ(>_<)

96『OK牧場の決闘』(1957年/米)C
95『パリは燃えているか』(1966年/米、仏)A
94『激動の昭和史 沖縄決戦』(1971年/東宝)B
93『ひめゆりの塔』(1995年/東宝)C
92『ひめゆりの塔』(1982年/芸苑社、東宝)C
91『野獣暁に死す』(1968年/伊)C
90『復讐無頼 狼たちの荒野』(1968年/伊、西)B
89『血と砂』(1965年/東宝)C
88『日本のいちばん長い日』(1967年/東宝)A
87『人間魚雷 あゝ特別攻撃隊』(1968年/東映)C
86『狙撃者』(1971年/英)B
85『オープニング・ナイト』(1978年/米)A
84『父の秘密』(2013年/墨)C
83『狂気の行方』(2009年/米、独)C
82『ブルージャスミン』(2013年/米)A
81『さよなら渓谷』(2013年/ファントム・フィルム)A
80『僕の彼女はサイボーグ』(2008年/GAGA)B
79『日本一のショック男』(1971年/東宝)C
78『日本一のワルノリ男』(1970年/東宝)C
77『日本一のヤクザ男』(1970年/東宝)C
76『日本一の断絶男』(1969年/東宝)B
75『地球防衛未亡人』(2014年/トラヴィス)C
74『サンブンノイチ』(2014年/KADOKAWA)A
73『ガキ帝国』(1981年/ATG)B
72『祭りの準備』(1976年/ATG)A
71『青春の殺人者』(1975年/ATG)A
70『他人の顔』(1966年/東宝)B
69『武士道無残』(1960年/松竹)B
68『天井桟敷の人々』(1945年/仏)A
67『未来は今』(1994年/米)C
66『ある日どこかで』(1980年/米)B
65『テス』(1979年/伊、仏)A
64『血まみれギャングママ』(1970年/米)C
63『脱出』(1972年/米)A
62『けんか空手 極真拳』(1975年/東映)C
61『関東緋桜一家』(1972年/東映)B
60『日本女侠伝 侠客芸者』(1969年/東映)A
59『現代やくざ 与太者仁義』(1969年/東映)C
58『暗黒街最大の決斗』(1963年/東映)C
57『ヒッチハイク』(1977年/伊)B
56『裏切りの荒野』(1967年/伊)C
55『ミッション』(1986年/英)B
54『生きてこそ』(1993年/米)B
53『ダブル・ジョパディー』(1999年/米)B
52『レ・ミゼラブル』(2012年/米)A
51『トランセンデンス』(2014年/米)C
50『ダイバージェント』(2014年/米)C
49『狼男アメリカン』(1981年/米)B
48『グレートレース』(1965年/米)B
47『海底二万哩』(1954年/米)B
46『救命艇』(1944年/米)B
45『ゴジラ』(1984年/東宝)C
44『怪獣総進撃』(1968年/東宝)C
43『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』(1967年/東宝)C
42『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』(1966年/東宝)C
41『リアリティー』(2012年/伊、仏)C
40『ファイティング・ダディ 怒りの除雪車』(2014年/諾、瑞、丁)C
39『まごころを君に アルジャーノンに花束を』(1968年/米)C
38『ビューティフル・マインド』(2001年/米)B
37『あ・うん』(1989年/東宝)B
36『ローン・サバイバー』(2014年/米)A
35『X-MEN:フューチャー&パスト』(2014年/米)B
34『真昼の決闘』(1952年/米)A
33『ダンス・ウィズ・ウルブズ』(1990年/米)B
32『運動靴と赤い金魚』(1997年/伊蘭)A
31『ルームメイト』(2013年/東映)C
30『モテキ』(2011年/東宝)C
29『神様のカルテ』(2011年/東宝)C
28『バットマン』(1989年/米)B
27『バックドラフト』(1991年/米)B
26『イーグル・アイ』(2008年/米)A
25『そこのみにて光輝く』(2014年/東京テアトル他)A
24『サイドウェイ』(2004年/米)A
23『ザ・キャピタル マネーにとりつかれた男』(2012年/仏)C
22『メトロ42』(2012年/露)C
21『リベンジ・マッチ』(2013年/米)C
20『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』(2013年/米)C
19『ボーン・アルティメイタム』(2007年/米)B
18『ボーン・スプレマシー』(2003年/米)B
17『ボーン・アイデンティティー』(2002年/米)B
16『ザ・タワー 超高層ビル大火災』(2012年/韓)B
15『ハードエイト』(1996年/米)A
14『刑事コロンボ 第38話「ルーサン警部の犯罪」』(1976年/米)B
13『刑事コロンボ 第37話「さらば提督」』(1976年/米)B
12『ワイルド・ビル』(1995年/米)C
11『鷲と鷹』(1969年/米)C
10『プロフェッショナル』(1966年/米)C
9『戦略大作戦』(1970年/米)C
8『スリー・キングス』(1999年/米)B
7『里見八犬伝』(1983年/角川春樹事務所)C
6『パシフィック・リム』(2013年/米)A
5『大脱出』(2013年/米)B
4『追悼のメロディ』(1976年/仏)A
3『フリック・ストーリー』(1975年/仏、伊)B
2『ロボコップ』(2014年/米)B
1『アメリカン・ハッスル』(2013年/米)B
Number965
平成日本シリーズ
激闘録1991
広島vs.西武
定価600円