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『特攻大作戦』(NHK-BS)
2017年06月23日(金)
The Dirty Dozen

 ロバート・アルドリッチの代表作の1本で、興行的にも大成功を収めたヒット作である。
 リー・マーヴィンをはじめ、アーネスト・ボーグナイン、ロバート・ライアン、ロバート・ウェバー、チャールズ・ブロンソン、ジョン・カサヴェテス、テリー・サヴァラス、リチャード・ジェッケル、ジム・ブラウン、ドナルド・サザーランド、ラルフ・ミーカー、クリント・ウォーカーと、当時日本でも売れていた男優をそろえたオールスターキャストは『大脱走』(1963年)をもしのぐ豪華さ。

 では、だから面白いかとなると話は別。
 主人公のライスマン少佐(マーヴィン)が戦犯の絞首刑に立ち会い、刑務所に服役している元兵士の囚人たちから鉄格子越しに罵詈雑言を浴びせられる冒頭からして、何とも重苦しい雰囲気が漂う。

 ライスマンは軍務規定違反の常習犯で、彼を持て余していたワーデン将軍(ボーグナイン)、デントン将軍(ウェバー)らは、刑務所の重罪犯(死刑囚、もしくは無期刑囚)を集め、極秘の特攻作戦を指揮するよう命じる。
 そこで集められた面々がまたいかにも病的で暗いキャラクターが多く、カサヴェテスが変人なのはまだわかるとしても、サヴァラスが女性を敵視している性犯罪者という設定には大いに違和感を覚えた。

 彼らダーティ・ダズン=i汚れた12人)に与えられた任務は、ドイツ軍の将校たちが家族づれで晩餐を楽しんでいるフランス・レンヌの城の襲撃作戦。
 『ナバロンの要塞』(1961年)や『荒鷲の要塞』(1968年)のように敵陣の中枢に切り込んでいくわけではなく、女房や恋人と酒を飲んでワイワイやっているところを不意打ちし、あげく地下室に閉じ込めてガソリンと手榴弾で焼き殺してしまうのだから、見ていてちっともワクワクした気分になれない。

 ただし、前項『ロバート・アルドリッチ大全』によると、アルドリッチはそうした印象を持たれるのを承知の上でこの作品を撮ったのだという。
 なお、本作でアカデミー助演男優賞にノミネートされたカサヴェテスはこのとき、監督としての代表作『ラヴ・ストリームス』(1984年)の脚本を書き上げたばかりで、その映画の製作費がほしくて本作に出演したらしい。

 オススメ度B。

(1967年 アメリカ=MGM 150分)

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 ※A=ぜひ!(^o^) B=よかったら(^^; C=ヒマなら(-_-) D=やめとけ(>_<)

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