counter
www.akasaka-cycle.com
font size       [old site
 home   blog   works   pick-up   others   profile   bbs 
米国暮らし
2002年07月1日(月)
○2002年7月号掲載

 米大リーグ取材を命じられて5月下旬に当地にやってきた。50歳を過ぎ、英語は苦手、車の運転は20年近くもしていないというダメな記者が何で、と思ったが、サラリーマンの悲しい運命、文句も言わずに渡米した。

 驚かされたのは空港でのチェクの厳しさだった。ある程度想像していたとはいえ、財布の中身まで調べられたのには閉口した。

 鞄を開け、パソコンを出せと言う。電源も入れろと言われた。画面が表示されるまで時間がかかる。しばらく待ち、やっとマス目の画面が現れた。

 と、その直後、係員は「もう消していいよ」と言った。何のためのチェックなんだ。文句の一つも言いたくなったが、英語が不自由だ。怒りがたまる。

 身体検査も徹底している。上着を脱がされ靴も脱いだ。両手を横に伸ばした格好で前から後から金属探知機をあてられる。やっと解放されて搭乗口まで行くと、飛行機に乗る前にまた同じようなチェックだ。

 「さっき調べたじゃないか」という理屈は通じない。昨年の9・11事件以来、米国の緩かった検査システムは一変した。それでも当地での生活が長い同業他社の記者によると、今春に比べ、かなり緩くなったほうだという。

 車がないと本当に苦労する。

 ナイターの取材を終えて球場から深夜の街に出ると、誰も歩いていないという光景に出くわす。ホテルまで歩いて帰ると言うと、周囲の関係者に「自殺行為ですよ」と釘をさされた。仕方なく、人の好さそうな記者を見つけて、彼の車に同乗させてもらうことにした。

 取材ではいい体験をさせてもらった。

 イチロー(シアトル・マリナーズ)は無愛想なのは変わらないが、安打を量産し、佐々木主浩(同)も貫禄たっぷりの抑えぶりだ。石井一久(ロサンゼルス・ドジャース)は10勝到達まで驚くほど早かった。野茂英雄(同)は打線の援護に恵まれないが、着実に白星を稼いでいる。田口壮(セントルイス・カージナルス)のメジャー昇格の現場にも立ち会えた。

 おまけはボクシングのヘビー級の(マイク・)タイソンを生で見られたことだ。(レノックス・)ルイスに衝撃の8回KO負けを喫したが、敵役をあえて演じていた(2002年6月8日、WBC・IBF・IBO世界ヘビー級タイトルマッチ)。

※()内の注釈はアカサカサイクル