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上沢熱投、栗山熱弁
2018年05月16日(水)


 スポーツ取材の醍醐味と面白さは、狙いを絞り、予定を立てて現場に乗り込んだら、予想外の事態に右往左往しながらも、どうにかこうにか原稿を作り上げるところにある。
 今回の日本ハムvs.西武2連戦がそうだった。

 狭い東京ドームで、リリーフ投手陣の頼りない日ハムが、パ・リーグ(というより12球団)随一の破壊力を誇る西武打線と対戦するんだもん。
 こちらの一番の興味は、何と言ってもゴールデン・ルーキー清宮が打てるかどうか、でした。

 ところが、その清宮は同じ背番号21を背負った西武先発・十亀に手も足も出ず。
 第1打席は144qのシュートでセカンドゴロに打ち取られ、ならばとそのシュートを狙った(らしい)第2打席ではゆるい縦のカーブに空振り三振(画像)。

 どちらも走者を置いての凡退だったから、日ハム先発・上沢がいささか気の毒にも感じられました。
 が、人間、辛抱して働いていればいつかはいいことがあるもので、0−0で迎えた七回、先頭の清宮が打ち上げた外野フライを西武中堅・秋山が珍しくポロリとエラーし、ここから西川の犠飛で虎の子の1得点。

 九回は上沢が先頭の源田、続く浅村に連打されるも、山川、森を打ち取ってツーアウト一・三塁とする。
 ここで最後の打者・外崎を迎えると、それまで真っ直ぐ中心に攻めていたのに、初球からカーブで入った。

 ここからピッチャーゴロに打ち取り、最後は自らファーストに送球してゲームセット。
 2011年秋のドラフト6位で専大松戸から入団し、通算6年でまだ17勝、昨季は4勝9敗だった24歳が4年ぶりの完封勝利と、実に劇的かつ感動的なゲームとなった。
 


 試合後の上沢はとくに興奮した様子もなく、自分の投球をクールに分析(画像)。

「源田さん、浅村さんには真っ直ぐでいきましたけど、真っ直ぐがいってるぶん、変化球もよかったんで、そこからは変化球でコーナーを突いていこうと思いました」
 待望の先制点が入った七回については、「3点ぐらい取ってくれないかなあ、と思ってました」と笑わせた。

 栗山監督も「よかったねえ」と上沢を絶賛。

「西武打線をゼロに抑えるのは簡単なことじゃないっていうのはみんながわかってるし、あそこまでナオ(上沢)が投げてるんだから、七回のチャンスをものにしようという集中力もすごいものがあった」

 独特の言い回しで上沢の力投がチームに与えた好影響を力説したあと、

「こういう形で勝って、さらにチームを前に進めていくのがおれの仕事だから」

 いよっ、熱血先生!