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球場へ行く目的
2017年06月27日(火)


 今週の平日、関東ではハマスタのDeNA−広島2連戦しかプロ野球の試合がない。
 こういう場合、プライベートで予定や約束がないと(悲しいことにないことがほとんどなのだが)、ほとんど無意識的にというか条件反射的にというか、身に付いた習性のなせる技で、とにかくハマスタまで行ってしまう。

 しかし、よくよく考えたら、どうしてもハマスタへ行かなければならない理由もなかったんですよ。
 広島に関しては先々週、マツダスタジアムでの交流戦最終戦、ソフトバンク3連戦でじっくり取材する機会があったから、いま急いでネタを仕込む必要もない。

 DeNAの新人・濱口が赤ヘル打線を抑え込んだら、コラムやラジオのネタにできるかな、という下心もあったんだけどね。
 さすがに、カープもそこまで甘くなかった、というか、濱口のクセをしっかり盗んでいて、足も絡めてきっちり攻略していたところに、改めてこのチームの凄みを感じた。

 でもねえ、コラムで読むいい話≠ノするんなら、濱口の力投ぶりを主眼に据えたほうがしっくりくるんだよな。
 というわけで、きょうのハマスタ取材は、すぐ記事にできるような実利≠ヘナシ。

 もっとも、54歳にもなると、いたずらにネタばかりがほしくて球場に通っているわけでもない。
 両チームやマスコミの関係者に挨拶し、雑談でもして旧交を温める、現場での繋がりを切らずにおく、ということが、実は最も大きな目的だったりする。

 実際、このトシになると、こういう「仕事で行くところ」があるのはありがたいことです。
 まだ自分を認めてくれる人がいることをしみじみと実感する一方で、こんな状況ならまだまだおれが書けることはいっぱいありそうだな、イヒヒヒ、と内心でほくそ笑んだりする。

 やはり、男という生き物は、仕事というか、自分が必要される「現場」があってこそ。
 トシを食ったら、いい家族、いい趣味があればいい、という考え方もあるし、それはそれで正しいと思うけどね。

 ある球団の幹部を務める選手上がりのOBはこう言っている。

「いいトシになったら、女房とのんびり旅行したいとか、孫に野球を教えてやりたいとか、そうやって余生を送りたいとか、みんなきれいごとを言うだろ。
 そんなの、全部ウソッパチだ。

 女房の機嫌を取るのも、孫を可愛がるのも、しばらくやったら飽き飽きするよ。
 ああ、やっぱりグラウンドに行きたい、野球に関わりたい、と思う。

 それでも、現場に戻れないやつらは、女房がいるから、孫が可愛いからって言うしかないのさ。
 年寄りのホンネなんてそんなもんだ。

 男は死ぬまで仕事がしたいんだよ。
 長嶋さんだって王さんだって、野村さんだって広岡さんだって、みーんなそうじゃないか」


 それはそうだ。
 できるだけ長く、自分が現場で必要とされる存在でいたいものである。
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