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人生初単独講演始末記
2017年05月17日(水)


 今朝、人生で初の単独講演を経験して参りました。
 お招きいただいたのは、最近ご縁のできた愛知県の大企業(ホントに大企業です)の関連会社2社の労働組合。

 その両社の組合が年に一度、合同で行っている「合宿」の中のプログラムのひとつ、「外部講師の特別講演」でお話をすることになったもの。
 場所は名古屋市内のナディアホール6階のセミナールーム、参加者は組合員40人弱、時間は朝9時15分から1時間+質問時間が15分程度…で、当然のことながら非公開です。

 お題は「プロ野球指導者に見る人材育成術」。
 ぼくが昨年知り合った労組の要職の方に、あの球団ではこんな教え方をしている、あの選手はこんな指導を受けていた、そのコーチは口を出せば手も足も…などというネタを面白おかしく話していたら、「そういうお話、ウチの講演でお願いできませんか」と言われてしまった。

 トークショーなら何度か経験しているし、今年からラジオ番組にもレギュラー出演しているけれど、ひとりで1時間もしゃべる単独講演は今回が初めて。
 初体験であることはあらかじめお伝えし、「プロのようにうまくはしゃべれませんよ」と念押ししたところ、「いやいや、いつものように自由にお話してもらえれば大丈夫ですから」とまで言われては断ろうにも断れない。

 一応、自分なりに台本は用意しました。
 愛知県の大企業ということで、中日ドラゴンズの選手や指導者を中心に据え、原稿にはできないようなエピソードもふんだんに盛り込み、面白おかしく聞いてもらえるよう、そこここに笑わせどころも挟んで。

 しかし、自己採点は50点かなあ。
 これはウケるぞ、と自信を持っていたネタに反応がなく、シーンと静まりかえったりすると、内心プチパニック状態になっちゃって、そのたびに妙な間が空いてしまう。

 もっとしっかり台本を書き込み、細部まで練り上げ、オチもがっちり固めておくべきだったか。
 いや、そうするとオチで滑るのが怖いし、それ以前にずーっと下を向いたまま、ただ手元の原稿を読み上げるだけの講演になってしまいかねない、と考えて、ある程度遊びをつくっておいたのですが、その遊びが聞き手のみなさんにうまくハマらず…と、反省点は尽きないのであります。

 名古屋から帰京したきょうの午後、東京ドームでフリーアナウンサーの友人に会い、「講演って難しいねえ」と打ち明けたところ、こう言われました。
 「おれも講演の仕事だけは憂鬱になるんだよ。相手がいるトークショーなら盛り上げる方法も知ってるし、即興で何とかなるけど、ひとりでしゃべり続けるとなると、3〜4日前からああしたらいいのか、こうしたらいいのか、あれこれ考えなきゃいけなくってさあ」

 しゃべりのプロがそう言うくらいなんだから、おれなんぞが最初からうまくいくわけがないのも当然か。
 そう言えば、学生時代に尊敬していた作家は、「物書きが講演なんかうまくなる必要はない。変にうまくなって、ギャラが上がって、それに味をしめるようになったら物書きとしてはおしまいだ」とエッセイで書いていたな。

 でも、ぼくはせっかくこういう滅多にないチャンスを与えられたら、チャレンジして自分なりにベストを尽くしたい。
 まあ、現実に講演のほうが主な収入源になってしまい、肝心の原稿のほうはスタッフ任せ、編集者任せにしている自称ジャーナリストさんのようには絶対になりたくありませんが。

 ○×労組、△□労組のみなさん、いろいろとお気遣いいただき、ありがとうございました。
 にもかかわらず、大変拙い講演で相済みませんでした。
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